数ある生地の中でもデニムという生地には特別な感情があります。
今では見かけることが珍しくなった「ジーンズショップ」という冠のついた国道沿いのアパレルショップ。
そこには若者には少し背伸びしないと買えない「ビックE」のリーバイスや当時はまだウォッシュ加工が目新しく人気だったEDWINの505というヴィンテージジーンズが沢山並んでいました。
まだ清廉なキリンレモンのようなヨシダは目を輝かせながら憧れていて、
8800円~25000円もするジーンズは当然買ってもらえることは無いのですが、
当時はリーバイスやエドウィンの並ぶ棚に、縦長のメーカーカタログが置いてあり、
それを家に持ち帰ってはビートルズの歌詞カードや、ファッション雑誌と共に
家で読みふけってました。
今育ててるgowestのデニムパンツ
挙句の果てに姉の初任給をたかりにたかってEDWINの505ノンウォッシュを買ってもらい、嬉しくて嬉しくて学校から帰ってから出かけるわけでもないのに制服から着替えて毎日履いていました。(当時風に言うと育てていた)。
デニムパンツをはいたままのブラッドピッドがお風呂につかりながらブラシでデニムパンツを洗ってるCMを見た時には全身がしびれ真似をした日もあります。
そういえばnakotaにはデニムの帽子が少ないな、と思い、さっそく今の自分にぴったりな気分のものを製作しました。
少し柔らかめの生地でバッグの中や旅先でも不便に感じないワークキャップです。今回は後ろ向きに被っても”サマ”になるキャップも良いなぁと思い、ツバはワイヤー仕様で自由に形を変えれる仕様に。
調節テープは後ろ向きに被った時の見た目重視でレザーにしました。もう一つの理由はやっぱりデニムと一緒で、『育てる』って感覚を感じてもらう為に。
まだまだ発達段階だけれども自分が欲しいって思えるキャップを久々に作れた。非常に満足。
自分が使いたい帽子が『私も使いたい』と思ってもらえればさらに嬉しい。また一つデニムが好きになった。
¥3300