「革財布は、使い始めが一番良い状態なのだろうか？」
購入して頂く方にはもちろんその状態でお渡しするのが理想だと思います。
ただ本当にそれで良いのか。

そんな時に出会った【全ての工程を手作業で仕上げる】職人。
機械に任せれば量産出来るうえコストも安い。
なのにあえて手間をかけてハンドメイドで生産。
完成した財布には作り手の癖や技が見受けられます。
だから同じ時期に作った物でもよく見ると微妙に違った作りに。

革も同じで使う箇所によって傷や血管の入り方が異なります、すなわち個性です。
表情と共に変わっていく味わいは革の醍醐味です。

だから数日間使用しただけでは良さを知り切れないこの財布を作りました。

大量生産出来ない理由。
それは職人が時間をかけて一点一点手縫いで生産している為。

ミシンを使わず縫製を行う為、無駄な針穴が開くことなくキレイな仕上がりに。
その為、通常の財布を仕上げるよりかなりの時間を要してしまいます。
仕上がりは機械が行う規則正しい真っ直ぐな縫製ではありませんが、一縫い一縫い長さの違い、針の入り方の違いが現れています。
革と共に変化する状態もこの財布の「個性」なのです。

ジッパーを開ければ使い勝手の良い配置に。
コインポケット・カードポケットそれぞれに実際に使った時の使いやすさを盛り込みました。

キレイに整列したカード。
見やすく、そして取り出しやすいように斜めにカットしています。

内側がヌメ革なのでコインポケットのマチを広げやすく、レジでもたつく事無くお会計出来ます。
つい小銭を溜めがちな方に実際に使ってほしいです。

お札は半分に折る事で綺麗に収まります。
キャッシュレス化が進んでいますが意外とカードや小銭、お札が減っていないような気がします。
一気に減らすのではなく、少しづつ減らす初めの一歩としてこの財布をお選び頂く事も良いかと・・。

高級なブランド財布も良いかもしれませんが、時間をかけて【育てる革】というのもきっと楽しいと思います！
使い始めは同じもの。
それが数か月、数年と使っていくうちに自分の持ち方の癖・使い方によって面白い変化が現れます。

今日より明日、明日より明後日。
僕達もどんな表情に変化するか分かりません。

財布に使用している国内最高峰革の栃木レザーは経年変化のスピードが速いのが特徴です。
だからまずは1年間使ってみて下さい。
きっと自分で付けた染みですら愛しく感じるウォレットになっているはずです。

卒業した時の経年変化に青春という時間を感じる事が出来る財布。

「入学祝いとして渡し、使い始める前に写真を撮っておき、卒業する時に見比べる。」

卒業を迎えるまでの3年ほど使うと驚くほどの変化が見られると思います。
革の変化と共に学生生活を振り返ってみるのも面白いかもしれません。

青春の思い出も刻まれて、深い深い色合いに変化している事でしょう。

この財布は使う方によって様々な使用方法がありそうです。
メインとして使用、または休日だけのウィークエンドウォレットなどの使い道。
どのような使用方法でもきっと相棒として気に入ってもらえると信じています。

元々の素材を活かした仕上げのため傷やシワ、血管痕などがそのまま残っている天然の革を使用しております。
表面にはシボの激しい物や深く刻まれている傷など様々な物があります。
それらは全て人間と同じようにひとつひとつ個性となっており、表情は様々となっているのが特徴です。
傷があるという事。
それこそが本物の革の証なのです。